チベットラム
人間とともに長い歴史を歩んできた家畜である羊には、世界中にたくさんの種類がいます。それで、ラムとひと言でいってもさまざまな毛皮が存在しています。チベットラムもその中の一つですが、チベットラムの毛皮には、いったいどのような特徴があるのでしょうか。
チベットラムとは?
読んで字のとおり、チベット産の子羊の毛皮です。この羊は、短毛のモンゴリアンラムの変種で、毛足が長く、ウェーブのかかった白い綿毛を持っています。
日本ではチベットラムのことを錦綿羊(にしきめんよう)と呼ぶことがありますが、本来、錦綿羊とはヤギの毛皮を加工した物でした。しかし、日本では、チベットラムをその代用品として利用したため、錦綿羊とも呼ばれるようになりました。
チベットラムの毛皮の特徴
上で紹介したとおり、チベットラムの毛は長く、白色で、カールをした綿毛が特徴です。毛が長いというだけでなく、ボリュームもあるので、毛皮を少し利用しただけでも、非常にインパクトのあるデザインになります。
チベットラムの毛皮は、ほとんどの場合、染色をして利用されますが、ナチュラルなカラーから、サイケデリックな多色使いまで、非常にさまざまな色に染めて利用をされています。
チベットラムは、個性的なファーバッグや民族衣装風のベストなど、カジュアルな雰囲気にもぴったりで、若い方からも人気のある毛皮です。また、衣料品ではありませんが、チベットラムの毛はドール用のウィッグとしても利用されており、自然な風合いが出るということで、ドール愛好者から好まれています。
いかがでしたか?チベットラムについて、簡単にですが紹介させていただきました。個性的で豊かな表情を持つこの毛皮は、毛足が長い分、ほこりやゴミの影響も受けやすいですから、日常でのお手入れがとても大事になってきます。いつまでもきれいな毛並みを保つために、このサイトでも紹介している「毛皮の管理方法」や、「ムートン(大人の羊の毛皮)のお手入れ方法」などを、ぜひ参考にされてみてください。