カラクルラム

高級毛皮の一つとして知られるカラクルラム。ラムというのは子羊のことですが、その毛皮を見ると、私たちが想像するヒツジとは少し違うように思えます。カラクルラムとは、いったいどのようなヒツジの子なのでしょうか?

カラクルとは?

カラクル(カラクール)とは、非常に古い歴史を持つ家畜ヒツジの一種で、毛皮だけでなく、乳や肉を利用するために飼育されています。カラクルは中央アジアの高原地帯原産のヒツジですが、ナミビア、南アフリカ、アメリカ、スペインなどにも持ち込まれ、世界中で飼育をされています。


Wikipediaより

私たちが想像するヒツジとは、ちょっと違う見た目をしています。この成獣の毛皮も、帽子などに利用されます。

カラクルラムの毛皮の特徴

ラムということからもわかるとおり、カラクルラムは生後間もない子羊、もしくは胎児の毛皮を利用します。毛色はさまざまですが、どれも非常に短い巻き毛で、つややかです。とくに黒色の毛皮は「アストラカン」とも呼ばれ、高級毛皮として世界的に有名です。

また、産地によってもさまざまなブランド名があり、アフガンカラクール、ペルシャンラム、スワカラといったものがあります。

カラクルラムはジャケットやコートによく利用されます。つややかな毛波が独特な模様を描き出し、上品ですが個性的な印象を与えてくれます。

お気に入りのカラクルラムの毛皮を手に入れたなら、きっといつまでも大切にしたいと思うことでしょう。このサイトでは、日常で行える毛皮のお手入れ方法や、保管の方法も紹介していますので、ぜひそちらも参考になさってみてください。