コヨーテ

モッズコートやミリタリージャケットの襟などには、ワイルドな毛並みの、コヨーテの毛皮が使われていることが多いようです。身近な衣料品に使われているコヨーテですが、その毛皮にはどのような特徴があるのでしょうか?

コヨーテとは?

北米の草原に生息するイヌ科の動物で、プレーリーウルフとも言われます。オオカミよりもやや小型で、よく鳴き、遠吠えをします。ネイティブアメリカンからは、神として崇拝をされていました。

オオカミとコヨーテはよく似た動物ですが、オオカミはワシントン条約により保護されているため、その毛皮の取引に制約があるのに対して、コヨーテは制約がないため、広く毛皮製品に利用されています。

また、コヨーテは天敵でもあるオオカミの減少により過剰増加の傾向にあります。生息域の広がりにより、野生動物だけでなく、家畜やペット、さらには人間を襲うということもあるため、駆除の対象にもなっています。その毛皮がアパレルメーカーに買い取られ、利用をされているのです。

コヨーテの毛皮の特徴

生息地によって毛質や色に違いがありますが、基本的に毛色は黄色みがかった灰色、もしくは暗灰色をしています。

刺し毛は柔らかい物から硬い物まで幅がありますが、キツネなどと比べるとごわごわとしています。また、綿毛の密度は、ブルーフォックスに比べるとやや少ないといった印象です。

コヨーテの毛皮は、ワイルドで荒々しい毛質からいって、総毛皮のジャケットやコートに使われることは稀で、その毛並みと天然の色を生かし、ジャケットの襟やフードの縁など、ファッションのアクセントとして使われることが多いです。メンズファッション、ミリタリーファッションによく合う素材だと言えます。

コヨーテの毛皮は、過剰増加している個体を利用しているとはいえ、大切な資源です。このサイトでは毛皮を長もちさせるための簡単なお手入れ方法や、管理方法、また、毛皮の買取店についての情報も紹介していますので、そちらの情報にもぜひ目を通されてみてください。