ミンク

 

2018年夏からグッチが毛皮の使用を全面的に取りやめるなど、世界的にミンクなどの毛皮を使わない方向にシフトしてきているというニュースが頻繁に流れています。しかし、中国、韓国、ロシアなどの新興富裕層からの需要はいまだに増え続けていることから、毛皮の人気はまだまだ続くことになりそうです。

現在流通している毛皮製品の大半がミンクとも言われていますが、ミンクの毛皮にはどのような特徴があるのでしょうか?


ミンクは何の毛皮か?

ミンクの毛皮には、主にアメリカミンクを繁殖したものが利用されています。中でも、スェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドの4カ国にある毛皮生産者団体によるサガミンクは、最高品質のミンク製品を製造するブランドとして有名です。


ミンクの毛皮の特徴

ミンクは毛色の種類が豊富で、現在では25色以上の毛皮が生産されていますが、特にサファイヤ、ブルーアイリスなどの青みがかった毛色は人気が高いです。また、毛色だけでなく、刺し毛の長さにもショートからロングまであり、種類が非常に豊富となっています。

ミンクの刺し毛は強くしなやかで、美しい光沢があります。その下に生える綿毛も、密度が非常に高いため、保温性に優れ、手触りがよいのも特徴です。そして、ミンクの皮は薄くて軽く、非常に丈夫ですから、複雑な縫製を行うことが可能ですので、コートやストールなどの衣料品によく利用されます。


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1着のコートを作るには、数十匹のミンクの毛皮が必要となりますが、裏地の側から触ってみると、非常に細かな縫製によってつながれていることがよくわかります。

さらに、ミンクはオスとメスで毛質に違いがあります。オスの毛は艶があり刺毛が長く、体もメスより大きいので、襟やストールなどに使われることが多いようです。メスの毛皮はやわらかく軽いため、主にコートへと加工をされます。

ミンクの毛皮は、その製造過程を考えても貴重な物であることは明白です。お気に入りの毛皮製品は手入れをしっかり行い、着なくなった場合でも、大切な資源として買取業者に査定を依頼するのが最善であると言えます。このサイトでは毛皮のお手入れ方法や買取サイトについてもご紹介をしていますので、ぜひ参考になさってみてください。