ウィーゼル

ウィーゼルとは「イタチ」という意味の英語です。イタチ科の毛皮の代表は、ミンク、セーブル、マーテン、フィッチ、ラッコなどですが、どれも優れた毛皮として非常に有名です。

ウィーゼルというのは、そんなイタチ科の毛皮を総称したものと考える方もいるようですが、それは違っています。これから、ウィーゼルという毛皮についての知識をこのページで紹介いたします。


ウィーゼルは何の毛皮か?

ウィーゼルはチャイナミンクと呼ばれるイタチ科の動物の毛皮です。

中国が主な原産地ですが、その毛質は中国北部のほうが南部よりも上等とされています。名前のとおりミンクに似ていますが、ミンクよりも毛足が短く、プラクトミンク(差し毛を抜いたミンク)のような柔らかい光沢感があります。

日本でも北海道から九州まで広く生息しており、北海道に生息する個体は毛質がミンクに非常によく似ているため、比較的高級品として取引されています。


ウィーゼル毛皮の特徴

価値的にはミンクには劣りますが、その毛質はよく似ています。一般的な相場はミンクの価格の3分の1程度ですので、ミンクの代替品として使われることもよくあります。

本来の毛色は背中が赤茶色、お腹が黄色もしくは白ですが、ミンクやセーブルに似せるため、黒、茶色、灰色に染色されて使われることが多いのも特徴です。毛には光沢があり、毛足は長めです。表面を覆っている刺し毛の下にある綿毛はしっとりとしているという特徴があります。

ウィーゼルはミンクより安価な毛皮ですが、ミンクに劣らない魅力を持つ毛皮であることから、自分好みに選べる素材として、デザイン性の高い衣料(おもにコートなど)に加工され、若者を中心に流行してきています。

ウィーゼルをはじめとした動物の毛皮は無尽蔵の資源ではなく、当然のことですが大変に貴重な物です。このサイトでは毛皮のお手入れ方法や着なくなった毛皮の買取サイトについてもご紹介していますので、ぜひ参考になさってみてください。