美しく長く使うなら知っておきたい!ムートンラグのお手入れ方法
心地よいクッション性と肌触り、高い保温性から、車のシートや冬場のリビングで大活躍するムートンラグですが、最近では北欧家具のIKEAでも手頃な価格で手に入れることができるため、この魅力のとりこになる人が続出しているようです。
しかし、このムートンラグ、お手入れをおこたっていると、どうしても毛並みが荒れたり、汚れが入り込んで、当初の快適さがどんどんと失われていきます。
ムートンラグを気持ちよく、末永く使うためには、日頃の手入れがとても大切というわけです。
ムートンラグのお手入れ方法(日常)
その1:小さなゴミを取り除く
小さなゴミが毛の間に入り込むと、それを中心として毛玉になってしまうというのを見たことはないでしょうか?それをほうっておくと、全体の毛がだんだんとかたまりのようになってきてしまいます。そうならないように、定期的にゴミを払い落とすようにしましょう。
毛の表面や毛の間に入ったゴミは、布団たたきのような物で軽く叩いて落とします。
掃除機を使って吸引することもできますが、その場合は毛を起こしながら行うとより効果的です。
(掃除機には布団用ノズルを使い、ムートンを傷めないようにしましょう。)
その2:ブラッシングをする
ムートンラグの快適さを持続させるためにはブラッシングが効果的です。
ブラッシングにはムートン専用のお手入れブラシが1000円ほどで売っていますから、それを使うといいでしょう。
キューティクルが壊れないよう、毛を水で少しぬらして、優しい力でブラッシングをしてください。
逆毛になるようにブラシを入れると、毛の間にある空気の入れ替えとなり、ふっくらとします。
その3:毛の間に新鮮な空気を通す
毛の間に新しい空気を入れることで、においを飛ばし、風合いを取り戻すことができます。
逆毛になるようにブラッシングをしたあと、風通しのよい場所で陰干しをしましょう。
直射日光に当ててしまうと、色あせの原因になりますから避けてください。
その4:拭き掃除をする
水溶性の汚れであれば、拭き掃除をすることで落とすことができます。
シャンプーやウール用の洗剤(中性洗剤系)をぬるま湯で薄め、スポンジやタオルで軽く叩き、最後にぬれたタオルで洗剤成分を落として完了です。
(ムートンや毛皮には、漂白剤や洗浄作用の強い洗剤を使用しないようにしてください。)
その5:洗濯(丸洗い)をする
あまりおすすめはしませんが、ムートンラグは手洗いや洗濯機での丸洗いをすることもできます。
(安価であったり、年月がたって劣化したムートンは、選択によって傷み、だめになってしまう可能性がありますので注意してください。)
【洗濯の手順】
- 洗濯前に「その1:小さなゴミを取り除く」で紹介した方法でゴミを取り除いておきましょう。
- 洗剤はウール用の洗剤を利用してください。
- 洗い上がったらよく絞り、洗濯ばさみなどを利用し、ムートン全体をシワにならないようぴんと
- り、風通しのよい場所で裏面から陰干しをしてください。
(裏面から干すことで、乾きを早くすることができます。) - 7割ほど乾いたと思ったら、毛がだまになるのを避けるため、ブラッシングをします。
- 完全に乾いたあとでさらに仕上げのブラッシングをし、毛を整えてください。
アクシデントが起きた場合の対処方
ムートンラグに飲み物をこぼした、たばこを落とした、ペットが粗相をしてしまった……よくあるアクシデントへの対処方法を知り、できるだけダメージが残らないよう努力しましょう。
飲み物をこぼした!
日常でのお手入れ方法「その4:拭き掃除をする」で紹介した方法で対処をすることができます。
油性の汚れがついた!
ベンジンを含ませたスポンジやタオルで汚れをたたいてから「その4:拭き掃除をする」を行います。
血液がついた!
オキシドールを含ませたスポンジやタオルで汚れをたたいてから「その4:拭き掃除をする」を行います。
タバコを落としてしまった!
炭化した部分を軽く拭いてからブラシでよくほぐします。それからハサミを斜めに入れ、すくようにして毛先をカットします。
ペットがおしっこをしてしまった!
中性洗剤と水で洗い落とし、陰干しをして下さい。
とくにムートンが痛みやすい汚れですので、早めに対処をしましょう。
ムートンラグの保管方法
シーズンオフで使わなくなったムートンラグは、保管方法を守ることで、また次のシーズンも気持ちよく使うことができます。
- 保管用のカバーは不織布のふとん袋のような通気性がよい物を選びましょう。
- 保管場所は直射日光が当たらない、低温の場所を選びましょう。
- 防虫剤はなるべく無臭タイプの物を選びましょう。
(防虫剤を使用の際は、ムートンに直接触れないようにしてください。)
ムートンラグのクリーニング・修理
ムートンラグは「パウダークリーニング」に対応しているクリーニング店、できれば毛皮専門のクリーニング業者でクリーニングをしてもらいましょう。
また、ムートンラグは穴が空いたりしても、パッチワークのようにして、補修をすることが可能です。専門のクリーニング店では修理も対応している場合がありますので、相談してみるといいでしょう。