驚異の高機能素材、生活を快適にするムートンのすごい特徴!

人間は長い歴史の中で、毛皮を上等の衣料や敷物の素材として利用してきました。それは、毛皮やムートンの構造、共通する特徴にすばらしい利点があるからです。この記事では、基本の構造や、すぐれた機能性などについて紹介します。まず、毛皮の基本的な構造を学んでみましょう。

毛皮の基本的な構造

毛皮は、漢字からもわかるとおり「毛」と「皮」の二つの構造からできています。さらに、ほとんどの場合、下の画像を見ていただくとわかるとおり、毛の部分は、刺し毛(さしげ)と綿毛(わたげ)という二種類の毛が生えています。

刺し毛とは?
上毛(じょうもう)やガードヘア(guard hair)とも呼ばれ、つやがあり、つんつんとした毛のことです。弾力性や耐水性があり、体を守るための役割があります。この毛の部分に、まだら模様やしま模様などが見られ、そこから動物の種類を知ることもできます。

綿毛とは?
下毛(かもう)やアンダーファー(underfur)とも呼ばれ、刺し毛の下に生えている、わたのように柔らかい毛のことです。細く密生した毛の間に空気の層ができ、暖かい空気をとどめるため、防寒の役割をします。それで、毛皮製品の場合、この綿毛が密生しているものほど価値が高くなります。

※例外的な毛皮
チンチラとムートンは刺し毛がなく、綿毛しかありません。なので、当然ながら、よりふわふわとした見た目、手触りになっているというわけです。

ムートンのある生活を送りたい!すぐれた特徴

毛皮もムートンも、見た目は違いますが、同じようなすぐれた特徴があります。私たち人間は、衣類を着ることで体温を保っていますが、動物たちは毛皮によってそれを行っています。ですから、当然ながら、毛皮は機能性が高く、とても快適な物なのです。下記にその理由を挙げてみました。

  • 水分が多く保湿性に優れている
  • 羊毛の弾力!天然コイルで耐圧を分散
  • 断熱効果と保温性で冬暖かく、夏涼しい
  • 強力な復元性でずっとふっくら
  • 毛髪のキューティクルで汚れがつきにくい
  • 皮にはウィルスを無害化する抗菌機能が
  • 燃えにくい安全安心な難燃性
  • 防音吸音効果で静かな生活

まず、大きなの特徴として、保温力や耐水性がありながら、通気性にも優れているということがあります。これは、毛皮の構造でも触れた2種類の毛によって実現されています。弾力性と耐水性がある刺し毛が綿毛を覆い、綿毛が暖かい空気の層を作るようになっているのです。

そして、もうひとつの大きな特徴は、肌に優しい柔らかな感触と、特有の美しい光沢があるということです。フェイクファーの製造技術は日々進歩しているとはいえ、まだまだ、本物の毛皮が持つ心地よい肌触りを100%再現することはできていません。

もし、あなたがムートンの敷物の上に寝転がることがあるならば、この二つのムートンの特徴を存分に感じることができるはずです。弾力があり、暖かく、非常にさらさらとした肌触りは、やはり、天然の素材でしか味わうことはできません。

さらに、毛皮のすばらしい点としては、リフォームをして、デザインを変えて着続けられるということがあります。例えば、傷んでしまった部分に新しい毛皮を継ぎ当てて修理をしたり、1着の毛皮のコートから、ケープとマフラーを作ることもできるます。毛皮は縫いしろが不要で、縫い目が毛に隠れて見えづらくなるため、リメイクに向いている素材なのです。

いかがでしたでしょうか?毛皮の構造が、そのすばらしい特質にもつながっているということをおわかりいただけたかと思います。毛皮は非常に優れた素材ですから、ただ単純にファッションとしての利用だけではなく、医療の現場などでも利用されることもあるほどです。この記事を読まれているあなたも、ぜひ、毛皮の特質を存分に活用なさってみてください。