簡単!自分でできる毛皮のお手入れ方法
毛皮はデリケートな製品ですから、日常でのケアが大切になります。お気に入りの毛皮製品を長く愛用するためにも、この記事の情報を、ぜひ参考になさってみてください。
着用時によくあるトラブルに対処する
アクシデントがあったときでも、適切な対処法を知っていれば、安心して毛皮を着用することができます。簡単な手順ですので、覚えてしまいましょう!
トラブル1:毛に癖がついてしまった!
ぬれたタオルで毛先の部分を軽くぬらすか、霧吹きで軽く水を吹きかけたあと、クシで毛並みを整えます。最後に必ず陰干しで自然乾燥をしてください。
※皮の部分までぬらすと、縮んだり、硬くなって破れるなどの問題が起きますのでお気をつけください!
トラブル2:雨や雪でぬれてしまった!
雨や雪でぬれてしまった場合は、毛皮をよく振って水を切り、乾いたタオルでふきあげ、陰干しで自然乾燥をしましょう。
※皮までぬらしてしまった場合には、購入したお店、またはクリーニング店に相談するのが得策です。
トラブル3:飲み物やソースなどをこぼしてしまった!
まず、落ち着いて、ハンカチやティッシュで水分を吸い取ってください。それから、固く絞った蒸しタオルを使い、軽くたたくようにして汚れを取り除いていきます。この際、逆に汚れが広がったり、皮の部分に染み込むことがないように注意してください。
※汚れの成分が残っていると虫食いの原因になります。応急措置だけでは不安な場合は、クリーニング店に持ち込むのがいいでしょう。とくに淡い色の毛皮や、汚れてしまった範囲が広い場合は、専門知識のあるお店で対応してもらいましょう。
毛皮の弱点を知っておきましょう
よくあるトラブル以外にも、毛皮の着用時に注意すべきことがいくつかあります。毛皮のウィークポイントを覚えておくことで、不要なトラブルを避けることができます。
1:ほこりに注意!
毛皮はその性質上ほこりを引き寄せやすく、1日着用しただけでもかなりのほこりを吸着しています。毛皮にほこりを吸い込んだまま放置しておくと、毛皮本来の輝きが失われるだけでなく、毛抜けの原因となります。着用したあとは、軽く叩いてほこりを落としてからクローゼットにしまいましょう。
2:熱と火に注意!
当然のことですが、毛皮は髪の毛と同様、火に弱いです。たばこやライターの火で焦げてしまうということも、もちろんあります。ダメージを受けた部分が狭い範囲であれば、皮を取り替えて修理をすることもできますので、専門の店に相談されるといいでしょう。毛皮の買取店の中には傷んだ毛皮製品をリフォームして再販する業者もありますから、そういったところで買い取ってもらうこともできます。
また、毛皮は火だけでなく、熱にも弱いですから、アイロンを素人判断でかけるのは厳禁です。アイロンの熱が皮に影響を与えて硬化し、破れを起こす原因になります。頑固なシワができてしまった場合は、やはり専門の業者に任せることをおすすめします。
3:摩擦に注意!
金属や皮革など、硬い物からの摩擦を長時間受けたり、圧迫を受けたりすると、その部分の毛がすれたり、折れて癖がつくことがあります。
4:においや化学物質に注意!
毛皮は臭いを吸収しやすい性質がありますので、毛皮の近くで香水やヘアスプレーを振りかけるのは避けてください。防虫剤や、たばこのにおいも吸着してしまいますから注意が必要です。
また、場合によっては、それらに含まれる成分が、なめしに使われた薬品と反応して傷んだり、しみを作る原因になることもあります。
毛皮の簡単クリーニング方法
では、着用したあとの毛皮はどのようにお手入れしたらいいのでしょうか?ひどい汚れがないのであれば、自宅で簡単なクリーニングをすることができます。
手順1:ほこりを払う
毛皮を軽く振ってほこりを払い落とします。
手順2:毛先の汚れをぬぐい取る
ぬるま湯に浸して固く絞ったタオルを用意し、毛先を毛並みに沿って拭き上げます。このときに皮までぬらさないよう注意しましょう。
手順3:毛並みを整える
優しくブラッシングして毛並みを整えますが、このときに金属や豚毛などを使用したファー用のクシがあればベストです。静電気の発生しやすいクシの使用は避けましょう。
手順4:陰干しで自然乾燥をする
コートやジャケットは型崩れしないよう、幅のあるハンガーにかけ、風通しのいい日陰で自然乾燥をします。
上でもふれましたが、毛皮は熱に弱いです。直射日光に当てたり、熱を当てての急速な乾燥はお避けください。
毛皮は貴重な資源です!
手入れをしっかり行えば、美しさが保たれ、長く愛用することができます。常日頃から大切にお手入れすることを心がけましょう。