ブルーフォックス

コートやストール、ティペットの品質表示に「毛皮 ブルーフォックス」と書かれてはいませんか?ブルーフォックスというのは日本語では「青狐」と呼ばれます。

青いキツネなんて、ちょっと不思議ですよね。ブルーフォックスの毛皮には、どのような特徴があるのでしょうか?


ブルーフォックスとは?

ブルーフォックスはホワイトにグレーの毛が混じって生えているように見える毛を持っているキツネです。養殖されているフォックスの中でも流通量が多く、フォックス類の毛皮の中でも、衣料用として最も利用されていると言われています。

ブルーフォックスのほとんどがスカンジナビア産で、SAGA(スカンジナビア半島周辺の北欧諸国による毛皮生産団体)のブルーフォックスは高品質ということで有名です。


グレー(灰色)なのに、なぜブルー(青色)?

キツネをはじめ、食肉目(ネコ目)の動物は、赤色と黒色を発現させる遺伝子を持っています。そのうちの黒色を薄くする遺伝子が働いて、体の色が薄くなった場合、その毛色を「ブルー」と言うことになっています。海外では、灰色の猫の毛色も「ブルー」と呼びます。「ロシアンブルー」はとくに有名ですね。


ブルーフォックスの毛の特徴

ブルーフォックスはシルバーフォックスと間違えられやすいのですが、シルバーフォックスよりも刺し毛は短く柔らかで、綿毛が多いという特徴があります。

ブルーフォックスの毛足は大体4~6センチほどで、フォックスの中では短めなのですが、毛が柔らかく、綿毛が密生しているので、保温力が非常にいい毛皮です。そのため、直接肌に触れても気持ちがよく、マフラーや襟などに使うのに適しています。

ブルーフォックスの毛皮は、自然色が淡い色なので染色してさまざまな色を表現できること、供給量が多くて価格も比較的安いということから、私たちにも身近な毛皮の一つと言えるでしょう。とはいえ、ブルーフォックスの毛皮はその製造過程を考えても非常に貴重な素材ですし、大切に管理していけば何年も着続けることのできる財産です。着なくなった場合でも、買取業者を利用してリサイクルをすることができます。このサイトではセルフで行うことのできる毛皮のお手入れ方法や、毛皮の買取サイトについてもご紹介をしています。ぜひ参考になさってみてください。