ラム類の毛皮
「ラム類」というと、私たちが普段よく目にするような、白くてもこもことした羊を想像してしまいますが、さまざまな毛質、毛色の毛皮が存在します。生後間もない時期の羊から得られる貴重な毛皮を、ここでは5種類紹介したいと思います。
カラクルラム
世界でも最も古い歴史を持つ家畜化された羊とも言われています。毛色は黒色が大半となっていますが、他にも灰色や茶色、白色などもあり、毛の癖が美しい模様のように見えるのが特徴です。ペルシャンラムや、アストラカンとも呼ばれ、高級毛皮の代名詞ともなっています。
カルガンラム
短めの柔らかい巻き毛が特徴的な中国産のラムです。均一ではない巻き毛が毛皮にユニークさを与えてくれます。オフホワイトの毛色ですが、染色して用いられることが多いです。
チキャンラム
中国の浙江省が主な生産地となっているラムです。比較的短毛で、ボリュームがなく、毛の癖が緩やか。カルガンラム同様、染色して用いられることが多いです。
チベットラム
名前からもわかるとおり、チベット産のラムです。毛足が長く、くるくるっとカールした毛が非常に印象的です。やぎの毛皮の加工品である錦綿羊(にしきめんよう)の代用品としてチベットラムが使われたため、日本では、錦綿羊とも呼ばれることがあります。
ベビーラム
ラムというのは、生後1週間程度の羊の総称ですが、ベビーラムと言うときには、日本の場合、ニュージーランド産のロムニー種等を指して使います。白だけではなく、黒色、茶色、灰色、ぶち柄などもあります。
「ラム類」の毛皮は、軽く、暖いため、コートやベストにされた物がとくに人気です。個性的な毛並みを持つラムの毛皮は、着ている人だけでなく、周囲の人の目も楽しませてくれるでしょう。
「ラム類」の毛皮5種類については、以下のページにてより詳細な情報をまとめてみましたので、こちらもぜひご覧になってみてください。
カラクルラム
カルガンラム
チキャンラム
チベットラム
ベビーラム