ラビット類の毛皮

「ラビット類」の毛皮では、ウサギとそれ以外の齧歯類を含めて5種類を紹介したいと思います。身近な毛皮から、あまりお目にかかることのない毛皮まで、幅広い種類があることを知っていただけると思います。

ラビット(ラパン・ウサギ)

私たちもよく知っている家畜動物で、白やオレンジ、茶色、黒、まだらなど、毛色や種類が豊富です。ラビットの毛皮の耐久性は高いとは言えませんが、染色がしやすく、比較的安価で手に入る素材のため、幅広い用途で用いられています。

チンチラ

世界三大毛皮の一つ。アンデス山脈という寒冷な場所に生息していた動物を養殖して用いています。柔らかで密度の高い綿毛のみが生えた毛皮は、軽く、デリケートですから、取り扱い方に注意が必要です。

 

リス

背中にしまのあるシマリスではなく、毛皮として主に使われるのはキタリスという種類のリスです。中世ヨーロッパの時代からコートの表地やマントの素材などに利用され、アーミン(白テン)や黒ヒョウと並ぶ最高級の毛皮として愛されてきました。

ヌートリア

アルゼンチン原産のビーバーに似た大型のねずみです。毛皮用に繁殖をさせていた個体が野生化しているため、日本各地の河川敷などでも見かけることがあります。硬い刺し毛を抜き、柔らかな綿毛のみにして利用する場合が多いようです。

ビーバー

木を切り倒し、川や湖にダムを作る生態で有名な、北米に住む動物です。ほとんどを水の中で過ごすので、ラッコやヌートリアなどと同様、密生した綿毛を持っています。現在では完全に養殖で生産された物しか出回らず、それもカナダ政府により管理をされているため、希少な毛皮の一つとなっています。


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ラビット類の毛皮は、柔らかい綿毛が共通した特徴と言えるかもしれません。大きなコートから小物まで、幅広く利用されています。

「ラビット類」の毛皮5種類については、以下のページにて、より詳細な情報をまとめてみましたので、こちらもぜひご覧になってみてください。

ラビット(ラパン・ウサギ)
チンチラ
リス
ヌートリア
ビーバー